寄生虫をレーザーで殺すAI養殖システムがすごい
初めに
ノルウェーのサーモンは有名ですが、そのサーモンの養殖ではStingray社が開発した画期的な寄生虫駆除システムを多くの養殖場が採用しています。
寄生虫レーザー駆除システム
その方法とはレーザーにより寄生虫を焼き殺す方法です。
いけすの中にレーザーシステムを浮かべて、あとはレーザーシステムが泳いでいる魚の様子をAIが確認し、体に寄生虫を見つけると自動でレーザーを照射して寄生虫のみ殺してくれます。
この方法は次のような利点があります
- 寄生虫を殺すために出荷の前に化学浴処理を必要としない
- 化学浴処理の前の餌を与えない処理をする必要がない
- 魚や環境に無害
- 魚を処理のために捕まえる必要がない
詳しくはこちらにあります
The Stingray system
The Stingray system combines salmon lice treatment, lice counting, and monitors biomass and fish health in one fully-automated system.
動画
終わりに
AIで泳いでいる魚の画像を取り、AIで寄生虫を見つけて焼き殺すのはすごいですね。これが24時間365日自動でやってくれるので、今までやっていた寄生虫処理の手間を削減することができ、魚にも負担がかからないので、おいしいサーモンをどんどん生産することができるようです。
一方まだ発展途上の技術のため、効果に疑問が上がる部分もあるようです。(下のリンク)
ただ素晴らしい技術ではあるので今後がすごく楽しみですね。
Study shoots down sea louse laser
The efficacy of a laser-firing device that has been designed to reduce sea lice pressures on farmed salmon has been called into question by new research.